静寂を待ちながら

お笑い、テレビ、ラジオ、読書

内から外へ、外から内へ おまけ 「少女H」

失礼な言い回しは承知ですが、私は昔から広末さんの↓透明感のあるアイドル顔が昔から大好きなんですよねー。 可愛いですね。 この表情もいいなあ。 どさくさまぎれに「私の好きな造形美のみなさま」を。

内から外へ、外から内へ 3 バカリズムの五感

その1、その2では、広末涼子さんの「スター性」の根について話しました。アイドルに、そして女優になれたことに対する誇りと各種バッシングを乗り越えてついた自信。 お芝居をするとき、彼女はおそらく、意識的か無意識かは分からないですが 「人生経験」の…

内から外へ、外から内へ 2 休暇とヒロスエ

前回の続きです。 「己の成長物語」を女優として、そして人間として最も重要視している広末涼子さん。 前述「ボクらの時代」内で、一度目の結婚・出産後に休業していた時の心境を聞かれ、それがさらに露わになりました。

内から外へ、外から内へ 1 広末涼子の生き様

少し間が空きましたが、2013年7月7日放送【「ボクらの時代」、広末涼子×小池栄子×堤幸彦】が面白かったです。 ドラマの番宣ということでしたが、いつも通りのプライベートトーク。 その中でも広末涼子さんの数々の発言に、わたしはすごく興味を持ちました。 …

糸井さんの進路相談〜ほぼおな

珍しく、ちょっと衝動的に書いています。 2013年6月2日、「ほぼおな」という企画が開かれました。 6月2日、16時15分。 NHK総合「ラジオ」というドラマを Ustreamでの解説付きで一緒にみませんか? ほぼ日ニュース(5月31日)より 特集ドラマ「ラジオ」(リン…

肯定の人・2〜いとうせいこう「想像ラジオ」

前回の続き、いとうせいこうさんの新作「想像ラジオ」にまつわる話です。 これは、2011年3月11日の東日本大震災とその周辺を描いた小説ですが、 記録的な価値のみならず、思想的な価値も大変に高い作品です。余談ですが私は中表紙の濃紺の深さが好きです。 …

肯定の人・1〜いとうせいこう「想像ラジオ」

ご無沙汰しております。 みなさまお元気ですか。私は元気です。最近は99岡村さんと同様に、「あまちゃん」を中心に生活が回っております*1。 ちょっと間が空きましたが、読みました。 想像ラジオ作者: いとうせいこう出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2…

祝・オークラ結婚!

天才(変態)構成作家こと我らがオークラさんが、15年来お付き合いをされていた彼女と、本日入籍されたそうです。祝! 証人は朋友・設楽さんと矢作さん。 昨年まとめたエントリ「オークラの、DIYな半生」に、本日配信のバナナムーンGOLDpodcastで語られていた…

多崎つくるくん・2 悪について

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前回の続きです。 モチーフである音楽や小説からも想起される、 豊饒で多岐的な「喩」の話、「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」。 どんな角度からも読み解けるストーリーには、繰り返し象徴としての「悪霊」が出てきます。 訳の分からない拒絶、…

多崎つくるくん・1 音楽と喩

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ミーハーなので、読みました。色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年作者: 村上春樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2013/04/12メディア: ハードカバー クリック: 3,074回この商品を含むブログ (334件) を見る 作中楽曲がまたも話題になりましたね。Li…

「hand made works」に寄せて

2013年はバナナマン結成20周年、東京03結成10周年。 それを記念した合同コントユニット「東京banana」…じゃない、「hand made works」の公演、いよいよ明日からですね。なんて年だ!残念ながら私は行けないので、泣きながらはなむけの言葉を綴ります。

ふしぎなせかい「abさんご」

149回芥川賞受賞作品「abさんご」がえらい問題作だった。abさんご作者: 黒田夏子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2013/01/01メディア: ハードカバー購入: 9人 クリック: 912回この商品を含むブログ (41件) を見る ミーハー魂全開で読み始めたが、こんなに…

祝福と呪い その2 境界上の戦いと創造

前回は、「心の自由」について考えるうち、花粉症の起源を通じて「戦う細胞」として生まれた免疫細胞は、その機能から逃れられないことについて話した。 1対1のやり合いから戦争に至るまで、「戦い」の基本は異なるもののぶつかり合いであるが、根っこは結局…

祝福と呪い その1 花粉症の起源

ご無沙汰しております。しばしの留守と無精をお許し下さい。 ではしれっと始めます。 ………… 前回の連続記事、「本当のわたし」で、心の在処や「じぶんとは何か」という古代から人類に横たわる命題について考え、わりと具体的な結論に達した。 あれだけ書いて…

逆・マッチ売りの少女

このところだいぶ昼が長くなってきた。春が近い。 もちろんまだまだ寒いのだけれど、日差しがちょっとずつ明るくなってきたのでうきうきしている。 北国に暮らす身としては、やっぱり春は暴力的に待ち遠しいものだ。 しかしそういいながら、わたしは冬が嫌い…

最高のまほろ駅前にはらちゃん。

今クールはドラマが良作ぞろいです。 嬉しくてテレビばっかりみています。 まず木10、「最高の離婚」。 坂元裕二さんの心をぐいっとえぐるセリフが山ほどある脚本に乗せて、 あの素敵な役者陣が演じるのだからたまらない。 期待通り、素晴らしいです。 夫婦…

おまけからの閑話休題

二つ前までのエントリ、「本当のわたし」のおまけです。 さんざん「考えることが好き」宣言をしておいて何だが、この頃はフィジカルなことに心惹かれる。

Contemporary Tokyo〈≒Nippon〉 Cruise (ceroツアーのこと)

ライブ日記です。 cero「My Lost City」ツアーに行ってきました。 札幌cube gardenと、渋谷CLUB QUATTROへ*1。 セットリストなどの記録的な内容ではなく、あくまでわたしの雑感です。 *1:詳細は、何度リンクをしたかわからない特設サイトへ。

本当のわたし その4 わたしのすがた、わたしの身体

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その1では分人主義、 その2ではこころの在処について、 その3ではヒトのこころに心情と理性が生まれる過程について触れた。 いよいよ本題へ。 「分人主義」、 つまり「ヒトの心はコミュニケーションによってのみ作られている」というのは本当なのか。 それか…

本当のわたし その3 こころとあたまの所在地

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その1では、分人主義について、 その2では、その基になるこころの在処について触れた。 こころの在処である内臓の動きを、さらに詳しく。ヒトのからだ―生物史的考察作者: 三木成夫出版社/メーカー: うぶすな書院発売日: 1997/07メディア: 単行本 クリック: 6…

本当のわたし その2 こころのありか

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その1では、平野啓一郎さんが提唱する「分人主義」にふれた。 「分人」とは、自殺者や生きにくく苦しんでいる人への、新たなこころの捉え方だ。 さっとまとめると、 基本的に自我は、コミュニケーションによって形成される。 たとえば親、兄弟、友人…、もっ…

本当のわたし その1 「空白を満たしなさい」と「苦手だっていいじゃない」

年末に読んだ1冊が面白かった。空白を満たしなさい作者: 平野啓一郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/11/27メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 17人 クリック: 600回この商品を含むブログ (64件) を見る Amazonでの紹介文。 世界各地で、死んだ人間…

西川美和のいびつな世界

いまさらですが、あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願い致します。 …………2013年1月11日、シアターキノで開催された「夢売るふたり」西川美和監督のトークショーに行った。 「夢売るふたり」上映と西川美和監督新春トークショー キノが上映し…

詠み人しらずの2012年

年の瀬だ。 わたしにとって、今年は吉本隆明さんとceroの年だった。 3月16日、吉本さんが亡くなった。 ご高齢だったから、なんとなくずっと覚悟はしていたものの、 実際に亡くなってしまったときは本当にショックだった。*1 *1:こんなエントリも書いています…

閑話休題とおまけ

ながながと考えた後に気を抜く、というパターンが定着しつつある。

複雑であいまいな私 その3 すべての根、洗練と混沌

前々回は、同時に「ふたつの感情」を想起する、 伝統芸能である能の「面」と、現代のコントについて、 前回は、ドラマや映画の劇判音楽でも見受けられる同様の表現と、 複雑さは抑制や抽象へと転化しやすく、 それゆえに生々しい人間という存在を超越した能…

複雑であいまいな私 その2 ドラマ、劇判音楽

前回は、同時に「ふたつの感情」を想起する、 伝統芸能である能の「面」と、現代のコントについてはなした。 他にも、笑いと恐怖、喜びと悲しみなど 異なる感情を一度に提示しているものはとても多い。 わたしは、そのいくつかを思い出した。 昨年放映された…

複雑であいまいな私 その1 能とコント

心ひかれる研究を目にした。 名大と東大、「能面」が多様な表情に見えるのは「情動キメラ」が理由と解明 (2012年11月22日) 名古屋大学(名大)と東京大学は、古典芸能で使う「能面」が多様な表情を見る側に想起させるのは、 能面の各顔パーツが異なる情動を…

かんわ休題

ひとりごとです。

真ん中にあるもの その3 ベルガイシュの音楽

その1では日常の豊かさを享受するラボルト精神病院の人たちに、その2では、祝祭を通じ、それをさらに魅力的な形へ転化することについて触れた。 よく似たはなしが、ポルトガルにあった。 ポルトガル人の女性ピアニスト、マリア・ジョアン・ピリス*1は、1999…