静寂を待ちながら

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音楽

Contemporary Tokyo〈≒Nippon〉 Cruise (ceroツアーのこと)

ライブ日記です。 cero「My Lost City」ツアーに行ってきました。 札幌cube gardenと、渋谷CLUB QUATTROへ*1。 セットリストなどの記録的な内容ではなく、あくまでわたしの雑感です。 *1:詳細は、何度リンクをしたかわからない特設サイトへ。

複雑であいまいな私 その2 ドラマ、劇判音楽

前回は、同時に「ふたつの感情」を想起する、 伝統芸能である能の「面」と、現代のコントについてはなした。 他にも、笑いと恐怖、喜びと悲しみなど 異なる感情を一度に提示しているものはとても多い。 わたしは、そのいくつかを思い出した。 昨年放映された…

真ん中にあるもの その3 ベルガイシュの音楽

その1では日常の豊かさを享受するラボルト精神病院の人たちに、その2では、祝祭を通じ、それをさらに魅力的な形へ転化することについて触れた。 よく似たはなしが、ポルトガルにあった。 ポルトガル人の女性ピアニスト、マリア・ジョアン・ピリス*1は、1999…

真ん中にあるもの その2 ラボルトの祝祭

前回は、誰もが対等に暮らしている、ラボルト精神病院の日常についてはなしました。 映画の冒頭に戻ります。すべての些細な事柄 [DVD]出版社/メーカー: バップ発売日: 2008/08/27メディア: DVD購入: 3人 クリック: 26回この商品を含むブログ (16件) を見る …

真ん中にあるもの その1 ラボルト精神病院の日常

きっかけは、この記事だった。 INTERVIEW 「正常」とは何ですか? 伝説の精神病院「ラ・ボルド」で写真家・田村尚子が写した問いかけ WIRED.jp(写真は当該記事より引用、以下同様) フランスの精神病院、「ラボルト」を写真家の田村尚子さんが、6年に渡り取…

『My Lost City』は、君の足元に その3 〜ceroとわたしたちはみな踊る〜

ceroのニューアルバム「My Lost City」が織りなす気高い物語の、最後のはなしです。 前々回は、「ぼく」が洪水に押し流されて、「異界」の象徴である海へ、「のりもの」というパートナーと手を取ってこぎだし、 華と闇が同居する船上パーティーへ辿り着いた…

『My Lost City』は、君の足元に その2 〜ceroをめぐる冒険〜

前エントリの続き、ceroの新作にして傑作「My Lost City」のはなしです。 このアルバム全体のストーリーを、再記します。 物語は水辺から始まる。 偽物の花を海に投げた「ぼく」は立ち上がると、鼻歌交じりに歩いていく。 たどり着いた先は享楽と空白のワイ…

『My Lost City』は、君の足元に その1 〜ceroの音を聴け〜

2012年10月24日、ceroの2ndアルバム『My Lost City』がリリースされた。My Lost Cityアーティスト: cero出版社/メーカー: カクバリズム発売日: 2012/10/24メディア: CD クリック: 97回この商品を含むブログ (37件) を見る 既に1週間が経過し、その素晴らし…

失われた街への道筋

ceroのニューアルバム、「My Lost City」に関する覚書です。前回に引き続き、特設サイトがオープンしました。 cero 「My Lost City」 2012.10.24 On Sale http://www.kakubarhythm.com/special/mylostcity/ twitterの情報だと、イルリメさんのインタビューや…

ceroは、失われた街から希望の光を連れてくる

ceroが、ついに2ndアルバムリリースを発表しました。 ceroの2ndAlbum「My Lost City」10月24日に発売決定!最高傑作になってます! 「彼らには新しい風が吹いている。興奮が止まない。小旅行から大航海へ! ceroの新しい旅がはじまります。」 http://www.kak…

己を売ることと、貫くこと

先日、ceroの動画をYouTubeで漁っていたら、面白いものを発見した。 ceroではなく、「ニceオモro」。 http://www.mona-records.com/live/2010/03/live_030519.php こちらのライブで披露されたそうだ。 「片思い」は「カタオモロ」、「あだち麗三郎」さんが「…

森の中のcero

2012年5月5日、ペニーレーン24にて行われた「BigBoyBang2」へ行きました。http://www.facebook.com/BigBoyBang2 http://www.wess.jp/pc/artist/html/bigboybang2.html対バン形式のライブですが、「音楽とアートのコラボ」といった様相の、上質なイベントです…

スガシカオの詞と、国語教育と、歌謡詞史

先日、こんなニュースが話題を呼んだ。 スガシカオ、作家として2作目の教科書採用 「Progress」が国語教科書にシンガーソングライターのスガシカオが作詞作曲を手掛け、NHK総合「プロフェッショナルの流儀」の主題歌としても知られる「Progress」の歌詞が、4…