静寂を待ちながら

お笑い、テレビ、ラジオ、読書

2012-12-01から1ヶ月間の記事一覧

詠み人しらずの2012年

年の瀬だ。 わたしにとって、今年は吉本隆明さんとceroの年だった。 3月16日、吉本さんが亡くなった。 ご高齢だったから、なんとなくずっと覚悟はしていたものの、 実際に亡くなってしまったときは本当にショックだった。*1 *1:こんなエントリも書いています…

閑話休題とおまけ

ながながと考えた後に気を抜く、というパターンが定着しつつある。

複雑であいまいな私 その3 すべての根、洗練と混沌

前々回は、同時に「ふたつの感情」を想起する、 伝統芸能である能の「面」と、現代のコントについて、 前回は、ドラマや映画の劇判音楽でも見受けられる同様の表現と、 複雑さは抑制や抽象へと転化しやすく、 それゆえに生々しい人間という存在を超越した能…

複雑であいまいな私 その2 ドラマ、劇判音楽

前回は、同時に「ふたつの感情」を想起する、 伝統芸能である能の「面」と、現代のコントについてはなした。 他にも、笑いと恐怖、喜びと悲しみなど 異なる感情を一度に提示しているものはとても多い。 わたしは、そのいくつかを思い出した。 昨年放映された…

複雑であいまいな私 その1 能とコント

心ひかれる研究を目にした。 名大と東大、「能面」が多様な表情に見えるのは「情動キメラ」が理由と解明 (2012年11月22日) 名古屋大学(名大)と東京大学は、古典芸能で使う「能面」が多様な表情を見る側に想起させるのは、 能面の各顔パーツが異なる情動を…