静寂を待ちながら

お笑い、テレビ、ラジオ、読書

お笑い

空に咲く花火、野に散る火花(又吉直樹「火花」)

こんにちわ。年明け早々、公私ともにハードな日々を送っておりました。現実に立ち向かう力がうまく出せなくて、へなへなしていたら、A先輩(略称:ジェントルさん)が「つらいね、でもあんたはええ子や、今は無理せず休みなよ」的なことを言ってくれて、わた…

スターと裏方(「ナカイの窓」山里世代より)

こんにちは。うちの辺りもようやく「春が過ぎ、夏を待ち(星野源「日村さん42歳バースデーソング」より)という気候になってきました。北国の春は、梅も桜も同時期に咲きます。まさに百花繚乱で美しいけどあほみたいです。そんなにみんなでいっぺんに本気出…

つかませないひと(「タモリ学」を読んで)

我らがテレビっ子の希望の星、「てれびのスキマ」こと戸部田誠さんの処女作及び第2作が続けて上梓されました。おめでとうごさいます!タモリ学 タモリにとって「タモリ」とは何か?作者: 戸部田誠(てれびのスキマ)出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2…

オークラ works 2013

天才(変態)構成作家ことオークラさん、昨年はすごかったですね。過去の年表記事もこつこつと更新してますが、2013年分に特化した活動分を改めてまとめてみました。 ………… 2013年 (40歳) 3月2〜3日 「舞台・ウレロ☆未公開少女」に脚本家として参加。 3月29…

「森田一義アワー・笑っていいとも」とわたし

「いいとも」が終わる。 一報が流れた2013年10月21日、わたしはショックで風邪をこじらせました。ほとんど失恋したみたいな精神状態からようやく立ち直ったところです。 動揺っぷりに我ながら驚きました。振られた相手にラブレターを送るみたいな気持ちで書…

閑話休題

あまロスになるかなーと思いきや、まあまあの頻度で各局が「あまちゃん乗っかり」を展開しているので、あんまりロスっていない今日この頃です。いいんだか悪いんだか。

肯定の人・2〜いとうせいこう「想像ラジオ」

前回の続き、いとうせいこうさんの新作「想像ラジオ」にまつわる話です。 これは、2011年3月11日の東日本大震災とその周辺を描いた小説ですが、 記録的な価値のみならず、思想的な価値も大変に高い作品です。余談ですが私は中表紙の濃紺の深さが好きです。 …

肯定の人・1〜いとうせいこう「想像ラジオ」

ご無沙汰しております。 みなさまお元気ですか。私は元気です。最近は99岡村さんと同様に、「あまちゃん」を中心に生活が回っております*1。 ちょっと間が空きましたが、読みました。 想像ラジオ作者: いとうせいこう出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2…

祝・オークラ結婚!

天才(変態)構成作家こと我らがオークラさんが、15年来お付き合いをされていた彼女と、本日入籍されたそうです。祝! 証人は朋友・設楽さんと矢作さん。 昨年まとめたエントリ「オークラの、DIYな半生」に、本日配信のバナナムーンGOLDpodcastで語られていた…

「hand made works」に寄せて

2013年はバナナマン結成20周年、東京03結成10周年。 それを記念した合同コントユニット「東京banana」…じゃない、「hand made works」の公演、いよいよ明日からですね。なんて年だ!残念ながら私は行けないので、泣きながらはなむけの言葉を綴ります。

本当のわたし その1 「空白を満たしなさい」と「苦手だっていいじゃない」

年末に読んだ1冊が面白かった。空白を満たしなさい作者: 平野啓一郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/11/27メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 17人 クリック: 600回この商品を含むブログ (64件) を見る Amazonでの紹介文。 世界各地で、死んだ人間…

複雑であいまいな私 その1 能とコント

心ひかれる研究を目にした。 名大と東大、「能面」が多様な表情に見えるのは「情動キメラ」が理由と解明 (2012年11月22日) 名古屋大学(名大)と東京大学は、古典芸能で使う「能面」が多様な表情を見る側に想起させるのは、 能面の各顔パーツが異なる情動を…

マツコ・デラックスは、妄想で語りかける・2

前回の記事の続きです。 何故、マツコさんが「女子テニスプレーヤー」や「最大8人の女性の人生」を、仔細に妄想できたのか。 ご本人は、おそらく文筆家としてフリーで活動を始めた際、仕事がほとんどなくて時間だけがあったから、と理由を語っていますが、そ…

マツコ・デラックスは、妄想で語りかける・1

2012年10月3日放送の「マツコ&有吉の怒り新党」で、紹介された怒りメールのひとつに、マツコ・デラックスさんは大きく反応しました。 「私は、啓発本のようなものに腹が立ちます」(24歳 会社員 男性) いわゆる、経済的・社会的な成功を目指す人への「how …

あなたの「ヴォイス」はありますか?

先日、この本を再読しました。 現代霊性論作者: 内田樹,釈徹宗出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/02/23メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 6人 クリック: 88回この商品を含むブログ (48件) を見る(装画は井上雄彦さん) タイトルからして、一見、怪…

新・お笑いBIG3と、オークラ世代

2012年8月24日放送の「キカナイトF」は「わくわくしたランド なぞなぞウォーズ」でした。 キカナイトF 8月24日放送 ゲストよりも正解するのが遅かったキカナイトメンバー全員には即「シタラクション」が敢行される! 「シタラクション」の中身は“嫌〜な質問"…

心を芯から揺さぶるものとは

前エントリの拙文ですが、何となく消化不良というか、うまく書けなかったことを言葉の力でごまかしてしまったなあ、という感がありました。鬱々としていたところ「探検バクモンSP」のくだりを、てれびのスキマさんがとても魅力的に取り扱っておられました…

笑って、逸れて、許して、

2012年6月13日、DOMMUNEのUSTREAMストリーミングにて、 『長尾謙一郎「PUNK」完結記念番組「DECODEING of PUNK」』が放送されました。 DOMMUNE LIVESTREAMING INFORMATIAN & RESARVATION!!!!!!! (2012年6月13日分)より http://www.dommune.com/reserve/201…

己の中の海(受け手の領分2)

昨日の拙文、受け手の領分の続きのようなものです。……………………… 最高の受け手として、どこに領分を置いたらよいのか。又吉直樹さんの著作「第2図書係補佐」内の、【対談】又吉直樹×中村文則において、中村さんが語ったこと。 中村「純文学っていうものをたくさ…

受け手の領分

先日、お笑いファンのtwitterの中で、ちょっとした物議がかもされた。 現在、笑いを享受できるメディアはテレビ、ラジオ、ネット、舞台などがあるが、 その一部を取り上げて、「お笑い」という概念の総意とすることへの違和感が、端緒だった。 それは、さま…

3月17日HBCラジオ開局60周年スペシャル 大泉洋60分一本勝負 大泉vsバナナマン (長文)

2012年3月17日、北海道ローカルのHBCラジオが開局60周年ということで、一日かけて盛大にイベントが行われました。http://www.hbc.co.jp/radio/info/60sp/index.html札幌のさまざまなスポットを紹介する中継にはスピードワゴン、公開生放送にはサンドウィッチ…