静寂を待ちながら

お笑い、テレビ、ラジオ、読書

2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

かんわ休題

ひとりごとです。

真ん中にあるもの その3 ベルガイシュの音楽

その1では日常の豊かさを享受するラボルト精神病院の人たちに、その2では、祝祭を通じ、それをさらに魅力的な形へ転化することについて触れた。 よく似たはなしが、ポルトガルにあった。 ポルトガル人の女性ピアニスト、マリア・ジョアン・ピリス*1は、1999…

真ん中にあるもの その2 ラボルトの祝祭

前回は、誰もが対等に暮らしている、ラボルト精神病院の日常についてはなしました。 映画の冒頭に戻ります。すべての些細な事柄 [DVD]出版社/メーカー: バップ発売日: 2008/08/27メディア: DVD購入: 3人 クリック: 26回この商品を含むブログ (16件) を見る …

真ん中にあるもの その1 ラボルト精神病院の日常

きっかけは、この記事だった。 INTERVIEW 「正常」とは何ですか? 伝説の精神病院「ラ・ボルド」で写真家・田村尚子が写した問いかけ WIRED.jp(写真は当該記事より引用、以下同様) フランスの精神病院、「ラボルト」を写真家の田村尚子さんが、6年に渡り取…

閑話休題のような。

日々のつれづれを。

『My Lost City』は、君の足元に その3 〜ceroとわたしたちはみな踊る〜

ceroのニューアルバム「My Lost City」が織りなす気高い物語の、最後のはなしです。 前々回は、「ぼく」が洪水に押し流されて、「異界」の象徴である海へ、「のりもの」というパートナーと手を取ってこぎだし、 華と闇が同居する船上パーティーへ辿り着いた…

『My Lost City』は、君の足元に その2 〜ceroをめぐる冒険〜

前エントリの続き、ceroの新作にして傑作「My Lost City」のはなしです。 このアルバム全体のストーリーを、再記します。 物語は水辺から始まる。 偽物の花を海に投げた「ぼく」は立ち上がると、鼻歌交じりに歩いていく。 たどり着いた先は享楽と空白のワイ…