静寂を待ちながら

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3月17日HBCラジオ開局60周年スペシャル 大泉洋60分一本勝負 大泉vsバナナマン (長文)

2012年3月17日、北海道ローカルのHBCラジオが開局60周年ということで、一日かけて盛大にイベントが行われました。

http://www.hbc.co.jp/radio/info/60sp/index.html

札幌のさまざまなスポットを紹介する中継にはスピードワゴン、公開生放送にはサンドウィッチマンも呼ばれています。
その一日の締めくくりに、「北海道ローカルスター」こと大泉洋バナナマンによるトークがあったのです。

全体を書き起こしました。
しかし、異常に長いです、ご注意を。


…………………………………………………

19:20開始予定が少々遅れて、35分くらいからのスタート。
パッヘルベルのカノンをバックに、洋ちゃんのナレーションからスタート。

大泉「ここからの1時間は、私がラジオとは何か、(笑)一体ラジオはどこから生まれ、何処に行こうとしてるのか、ラジオの正体は何なのか、全て暴いて行こうと思っております(笑)」

何故かところどころ半笑い。

呼び込みがあってバナナマン登場。

大泉「私と共に、この1時間おつき合いただけるお二人をご紹介しましょう。
バナナマンのお二人です!」
設楽「いやーどうもどうも!!ンゴフゴゴゴゴ」
日村「よろしくお願いしやーす!」

設楽さん、冒頭から豚っ鼻鳴らしてフルスロットル!

大泉「若干、私どもの手違いで、その、冒頭からスタジオに入って頂いたのがいけなかったのか」
日村「何かありましたか?」
大泉「まず、設楽さんのスナックを食べる音が入ってしまいました」
設楽「あれ?入ってました?」
大泉「ええ、シャリシャリシャリシャリと」
設楽「じゃがポックルだから」
大泉「ええ、我々の北海道からの差し入れを、食べてしまっていたのと。
日村さんの、もう、笑い声も入ってしまいました。」
日村「入ってました?僕も」
大泉「いや、入るでしょう。あれだけ目の前で」
(シャリシャリ言う音)
大泉「食べんなって!(笑)」
設楽「じゃがポックルだから」
大泉「僕がしゃべっているのに」
(グホッグホオッと激しく咳き込む音)
大泉「どうしました、日村さん?」
日村「いや、ちょっと咳出ちゃいました。」
大泉「僕がしゃべっているのに、ものすごい咳をね、しましたけど」

息のあった掛け合いでスタート。

HBCラジオ60周年記念番組に呼ぶのはバナナマンしかいなかったと言う大泉に、
記念の放送に読んでもらえて嬉しいという設楽。

設楽「あ、指名してもらったんですか?」
大泉「もちろんじゃないですか」
日村「いろいろ回っての、ここが空いてたからじゃないんですか」
大泉「そんな失礼なことするわけないじゃないですか。
日村「(笑)なーにいってんの」
大泉「10番目くらいですよ(笑)」

まずは大泉さんとバナナマンの関係を紹介。
過去には、バナナマンのラジオ(TBSラジオJUNK「バナナムーン」)にも出たことがある、と大泉。
最初の出会いは日村さんとドラマ「暴れん坊ママ」の共演だと。

大泉「日村さんなんて、ものすごく僕のことをー、すごくこう、ちょっと間違えた方向で認めてくれてて」
日村「そんなことないっすよ」
大泉「若手の芸人さんとかに『大泉洋のツッコミを勉強しろ』って言ってて」
設楽「へえぇぇぇ」
日村「そうですよ。大泉さんうまい、と」
大泉「関東で3本の指に入る人だと」
日村「そーうそうそう」
大泉「日村さん僕、そこあんま認められても・・・・俳優だから」

設楽さんはその裏で「大泉洋はチンコの皮みたい」とw
結構なやりあいがあって、バナナマンライブには日村さん宛てに花を出した大泉。
何で俺にはないの、というと「設楽さんに花を出すのは死んだときだ」
それから、バナナマンラジオに出演して仲直りしたりしなかったり・・・。
というじゃれあいエピソード。

で、空気を引き締めようと思ったのか

大泉「ここからコーナー目白押しですから!」
設楽「コーナーやめちゃうってのはどうですか?」

ぐだぐだと楽しいトークは続き、「時間がもったいない!」と言い出す大泉さんへ、設楽さんが突然のぶっ込み。

設楽「助六寿司を食べるんでしたっけ?この後」
大泉「(笑)いや、そんな、わけわかんないでしょ(笑)」
日村「何でよ」
大泉「助六寿司を・・」
日村「いや設楽さん今、〈すごろく〉と間違えてるんでしょ」
設楽「〈すけろく〉じゃなかったんですか?」
大泉「〈すごろく〉!〈すけろく〉じゃなくて」
日村「こうなっちゃんですよ、だから」

流れるような設楽さんの裏回し、優しくて素敵。
そしてすごろくでトークテーマを決める「すごろくトーク」ようやく開始。

日村さんの1コマ目は「モノマネ」。
顔芸しながら「どうもこんばんは〜」
郷ひろみをやるも、ラジオなので全然伝わらずw
似てないよ、と言われ仕切り直しに披露したのも、顔芸込みの美空ひばり。(以下同文)

設楽さん1コマ目はなぜかデコピン。
ドS設楽発動に痛がる二人。

大泉さん1コマ目は「影響を受けたラジオ」
急にまじめなコマ。

大泉「僕ね、(若い時)ほんっとうにラジオ聞いたことない」
日村「あっ、そうなんすか!」
設楽「あっ、でも俺らも、俺らもそう」

えーーーー!

世の中に疎かったから、ラジオをどうやって聞けばいいのか、どこに回せば聞けるのか分からなかったと言い訳する大泉。

設楽さんのラジオとの出会いは、おにゃん子クラブのラジオ目当てに聞き始めた
「三宅祐司のヤングパラダイス」。
徐々に他のコーナーも「おもしれえな、と思って」聞くようになったと。

そして、こんな番組あったよね、と(南野陽子の「ナンのこれしき!」とか)話すも広がらず、
結局影響を受けたラジオは3人ともない、というあるまじき結論に。

日村さんの2コマ目は、「ラジオを一緒にやってみたい人」

日村「それはだって、やっぱ綺麗な人とかね。アイドル系の方なんかもいいし、
女子アナもいいな、俺女子アナ好きなんすよね」
大泉「女子アナが!」
日村「女アナだったら結構、何でも好き!」
設楽「女子アナだったら誰とやるの?」
日村「(ちょっとためて)アヤパン」
大泉「(笑)ハッハッハッハッハッハッ」
設楽「アヤパンと日村さんの番組なんてなかなかだよ」
日村「でもアヤパン」
設楽「天才アヤパン」
日村「アヤパンとか、カトパンとか、ショーパンとか」
大泉「ほとんどフジテレビのアナウンサーだ」
日村「女子アナかな〜。すっごい好き!」
大泉「つまりそのー、『この人と面白い番組!』っていうか、ただただ女子アナとしたい、と」

変態日村に1mmの狂いもなし。

その後も熱く、密室の中で女子アナと見つめあって話せるなんて最高だ、
唾が飛んできたらごっくんと飲みこむと夢を語る日村さん。

大泉「ないんですか!もっとそのー、お笑い芸人として面白い放送をしたい、って。やっぱ男の人でしょう!
その人とやることによって化学反応で面白くなるみたいなことを、HBCは話してほしいんですよ。
誰が『女子アナのつばごっくん』とか…」
日村「それはもっと自分に実力がありゃねー、そりゃねー、あのー。
もっと面白いことやりたいとか言いたいけどねー」
大泉「あるでしょあるでしょ!今もう、何だってバナナマンじゃないですか」
日村「ある程度自分の力が分かってきたらねー、そんな面白いことなんか出来ないかもしれない、ってなるから…」

変態日村の後に謙虚日村。

そして熱いトークが続きます。

大泉「実際でも、あのー、お二人感じるわけでしょ」
日村&設楽「うん?」
大泉「何が、誰が面白かったの、って言ったらバナナマンになるでしょ」
日村「なんないでしょ、それはならないでしょ。結局何がいいたいの(笑)」
設楽「ンフフッ」
大泉「『結局バナナマンに頼って頼ってみたいなことでしたね』っていう、ことじゃない」
日村「それはない、絶対ない」
設楽「んー、そう言われてんだからそうなんじゃない?」
日村「なんだそれ(笑)」
大泉「で、何かこう、バナナマンが面白いのに『バナナマン(のことを)うまいことやってやった』みたいなしたり顔してる人とかが、いるわけでしょ!」
日村「誰のこと言ってんの(笑)」
大泉「いや、そうじゃないんだよ!そうじゃないんだ、みたいな思いがありますけどねー。見てるとね」
日村「アッハッハッハッ、何に向かって言ってんの」
大泉「面白いのはお前じゃないんだー!みたいな。バナナマンじゃないか、と」
日村「何を見て言ってんのか、誰に対して言ってんのかが分からない(笑)」
大泉「いやー」
日村「(でも)それはありがたい、言っていただいて」

洋ちゃん、本当にバナナマンが好きなんだなあ。

次のコマ、設楽さんは「一発芸」。
いっつも日村さんまかせだからなー、と困った挙句

設楽「俺じゃあ唯一あるやつで。
♪ティンティンティンティティ、ティティティティン…、ちょっと、もう一回やってもいいですか?」

そしてこれ。→2'45あたりのやつ。(ベンチャーズにあわせた下ネタです。)

設楽「これ、♪ビンビンで入らなきゃいけないのに、ティンティンティンって入っちゃった」

やり慣れてないから間違えちゃったと。

膨大に残っているすごろくのコマを見て、これ絶対終わらない、と言う設楽さん。
いや、帰れま10みたいに最後までやると言い張る大泉。

次のコマは「怖い芸能人は?」

大泉は、そういうとが割と得意で今までタメ口をきいてもあんまり怒られたことがないと。
でも、アカデミー賞で会った石原軍団にはオーラがあった。あと、泉ピン子が話せば優しいけど厳しい人だな、と感じたそう。

そして「収録中のさんまさん」

大泉「(さんま)御殿が一番怖かったですけどね。
僕、なるたけ目を合わせないんですよ。目を合わすとこう、『あるんやな』って思って来られるだろうなーと思って。
僕は、何となく、さんまさんの隣くらいのセットの奥を見てる」
(中略)
設楽「さんまさんは、俺らもあいさつ行くときからちょっと怖いからね。
要は、『おざーす』っていったら『今日、頼むでー』って」
大泉「おおー」
設楽「頼まれちゃった…、と思う。やばい…。そこからもう、これはって」
(中略)まあ、皆に言ってる、軽いやつですよ。
こっちからすると『よっしゃ、絶対に空振りはなしだ』ってモードに入れないと。そういう意味での怖さ」

話は発展して「怖い番組は?」に。
設楽さんが、そりゃもうとんねるずだ、と即答。

設楽「急に突然来て、『行くぞ』とか言われたら『ええっ』って」
大泉「アッハッハッハッハッハ」
日村「あのね、まともに最近、ご挨拶してから、始まったことないですもん、俺。
乗り込まれてからのスタート」

とんねるずにロレックスをはじめとして300万以上使わされたと訴える日村さん。
もう憧れちゃってるから何されてもしょうがないと、設楽さん。
自分たちが見てたときも、当時アイドルだった宮沢りえの股間に木でポン、としていて
その一面は今でも健在だと。

大泉「(とんねるずは)さすがに、ご時世でできなくなったこともいっぱいある中、出来る人にはやっていこうという姿勢がね」

素晴らしい分析にお茶吹きましたよ。

とんねるずはぶっ壊しの天才、実は貴さんよりノリさんのほうが凄いと口をそろえるバナナマン

洋ちゃんととんねるずの出会いは「うたばん」(「本日のスープカレー」をお披露目に行ったとき)
髪の毛を見て、天パーを「ライオネル・リッチーみたい」といじってもらえて盛り上がった。

大泉「楽屋に帰り、挨拶に行って。
『今日はどうもありがとうございました。おいしくいじって頂いてどうもすいません』って言ったら、
僕もう忘れられないんですけど、
『いやあ、面白く返してくれるからやっただけだよ。』って」
日村「ああ、嬉しいねー、そんなのは」
大泉「あの頃はねえ、優しかったんですよ」

とんねるずのむちゃぶりは、設楽さんいわく「愛情の裏返し。好きな人にしかやんない」

ラストトークなのに、まだ5、60枚残っているすごろくの目。
絶対終わらないよという二人に、

大泉「終わんなかったら、僕これ持って、おたくの番組に行きますよ」
設楽「ああ、それいいねえ」
バナナマン「来て下さいよ」

いいねえ!

次のコマ日村さん。「ラジオで感動した話」
ラジオは25,6歳からいろんな形でずっと続けていると振ったのに、感動したのは関係ない去年の話。

クリスマスに、バナナムーンのスタッフ全員に、サンタクロースならぬ「ヒムラロース」としてブルーレイなどなど、ガチのプレゼントを贈った日村さん。

日村「番組がそろそろ終わるって時に、設楽さんから急に、お返しがあると。内緒で。
お返しを貰ったの、ヴィトンのお財布。
ぱかって開けたら「Y・H」って。勇紀・日村」
設楽「イニシャル入れられるからね」
日村「それはちょっと、嬉しかったですね」
大泉「おおー。ちょっとぐっときてしまった」
設楽「それは、単純に、何かすげー金使ってるって情報が入ってきたから。
ラジオの中で日村さんにカツアゲみたいなこと結構やってるから」
大泉「(笑)」
設楽「(中略)それが企画になると日村さん、ちゃんと自腹切ってやるから。
それで、貰ってばっかで悪いし、今回人数も多くて、全スタッフにだから」
日村「その方が面白いと思っちゃったから」
設楽「だから、皆でひとりひとり、逆に日村さんにあげようってなって。
で、一応隠してて、あげようってなったら、日村さんうるうるしちゃって」
大泉「ヒャハハハハハ」
日村「いや、びっくりしちゃったから。(中略)
俺ねー、設楽さんから何かされると、たまにぐっときちゃう」

もうひとつぐっときた話を披露する日村さん。
春から始まる設楽さんMCの情報番組「ノンストップ!」が始まるのをすごいすごい、と喜んでいたら

日村「そんときもー、『俺はー、バナナマンのためにこういうのやるから』って。
軽くジョークっぽく言ってるんですけど。
そういうのやられちゃうともう・・・」

大泉は「違う、ただただ設楽さんが世に出ているだけだ!」
どこまでねじ曲がっているんだ、と笑う設楽さん。

大泉の感動エピソードをせがむ二人に、チームナックスの仲間うちて初めて子どもが生まれた話。(安田顕
その日はたまたまナックスのラジオの日だった。
ヤスケンの「今、子宮口が○センチ開いた!」というメール実況に大興奮していた5人。
いつもはメンバーの数人(2人くらい)のみ出演するラジオに全員が出て、ヤスケンの好きな曲を目いっぱいかけた。
終了後は皆で飲みに行ったと。「普段はそんなことないのに」
設楽さんはその話を聞いて、「自分に酔っているだけじゃないの?(笑)」


収録は1時間以上かかった模様。
今日入らなかった部分は洋ちゃんの「サンサンサンデー」で流すねー、などなど和気あいあいのエンディング。
設楽さんの「ラジオ大好き〜!」で終了!

仲のよさがにじみ出ていた、楽しい1時間でした。