静寂を待ちながら

お笑い、テレビ、ラジオ、読書

閑話休題

あまロスになるかなーと思いきや、まあまあの頻度で各局が「あまちゃん乗っかり」を展開しているので、あんまりロスっていない今日この頃です。いいんだか悪いんだか。

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しかし本当に素晴らしい作品でしたね、「あまちゃん」。
特に震災の表現には唸った。大吉さんの「ゴーストバスターズ」、無駄に立派な観光協会ジオラマ、「見つけてこわそう」、「潮騒のメモリー」(歌も映画も)、などの意味が、あの日を境にひっくり返っていく様には鳥肌が立った。
それから「鈴鹿ひろ美・本当に音痴だったのか疑惑」にも胸打たれました。「一番辛かったのは鈴鹿さんなんじゃない?」というユイちゃんの言葉はぐっさりと刺さった。
名台詞もたくさんありましたね。「ダサいくらいなんだよ!楽しいんだから我慢しろよ!」「向いてなくても続けることだって才能よ」は生涯心に残るであろう。
10月14日放送の総集編は小ネタを脳内補完しながら見ていました。「ミズハグ」と「前髪クネ男」残しの編集には、邪推ながら「あさイチ」の影を感じましたよねー。イノッチ&有働アナよ!


余談ですが、あま受けのクール担当こと、井上二郎アナにわたくし最近夢中でございます。「知恵泉」毎週見ています。

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本ばっかり読んでるこの頃ですが、面白かったのは

詩人・評論家・作家のための言語論

詩人・評論家・作家のための言語論

基本は吉本さん独自の文学論ですが、汎用性が高いのでオールジャンルに当てはまるという優れモノなのです。
これに関しては後日がっつり記事にしますね。

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TVで琴線に触れたのは、「さんまのファンタジスタ」又吉さんパートと、「日曜×芸人」2013年10月6日放送回です。


ファンタジスタは又吉さんが当初組んでいた「線香花火」時代の相方、原偉大さんからの手紙に、何故か綾部さんが泣く場面がよかった。*1
基本的に又吉さんファンですが、人間的には綾部さんの無自覚なクレイジーさにどうしても惹かれるんですよね。*2
後輩からポリスと呼ばれるほどの正義感と倫理観が売りなのに、肝心のところで自分をコントロールできなくなった所が良くも悪くも綾部さんらしい。原さんに対する罪悪感も含めて。実は複雑な人なんだな、と思います。
愛情と才能に翻弄される生き様をこれからも見守りたいです。


日曜×芸人は、いわゆる「若林号泣回」です。問題作でしたね。
若林さんは、私は基本的に「箱入り」っ子だと思っています。ねじれているだのネガティブだの言ってるけど、その原因は「箱から出る恐怖」に起因しているのではないかと。平たく言えば育ちがいいんです。いかにも末っ子っぽい頑固さがその証拠。だから現代テレビ界で愛されるのだ。
御本人は、その後の人生経験にアイデンティティを置いているので、一筋縄ではいかないというか、面白い人間性が育まれていますが、ベースはTHE弟ですよ。
ちなみに、箱とか育ちっていうのは、幼少時の親子関係やその他の人間関係とかって意味で、俗に言う「家柄」は関係ありません。憶測ですけどね。
で、この時はきっと、ストレスとか疲労とか信念とか、何か理由があって箱の中に居たい精神状態だったんだろうな、それがぶり返しちゃったんだな、と思いました。そして爆笑しました。お笑いファンのtwitterが自分も含めて「泣き待ち」になっていておかしかったです。


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相変わらずの性格の悪さ、言いたい放題で恐縮です。
ではみなさま、天高く馬肥ゆる秋、それぞれの秋を楽しくお過ごしくださいませ。

*1:番組の流れがHPにアップされてますので気になる方は上記リンクからチェックを。該当箇所は2ページ目にあります。

*2:そこら辺は以前ディープに書いています。こちらから。