おまけからの閑話休題
二つ前までのエントリ、「本当のわたし」のおまけです。
さんざん「考えることが好き」宣言をしておいて何だが、この頃はフィジカルなことに心惹かれる。
理由はただひとつ、「年齢」だ。
いろいろ若さや勢いだけでは乗り切れなくなってきたのだった。悲しいですね。
そういうわけで、三木さんの「ヒトのからだ」はものすごく面白かった。この小さな身体の中に生命の進化の歴史がきっちり入っていて、それが心のもとになっているとは。なんとも神秘的かつ明快だ。
人は一生自分の身体から抜け出せないし、他人の身体に入ることもできない。
これを「心」の側面から見ると、人の気持ちを推しはかることはできても完全に分かりあうのは不可能、ということになる。そりゃそうだ。
でも、
「人間は皆孤独である」というその一点が、
唯一の人類の共通項かと思うとちょっとだけ愉快であったかい気持ちにもなる。
古田新太さんが言ってましたよ、役者が誤読するから芝居をする意味があるって。
きっと人生という劇場もおんなじです。
…………
さまざまなカルチャーや哲学*1に対して、
単純な消費者でありたいのんきな気持ちと、それだけではすませたくない、熱い、もとい暑苦しい情念があります。
憧れすぎているのでしょうね。恥ずかしいけどしょうがない。
こういう実のないことをできるだけ長く考えていくためにも、地道に身体のメンテナンスをしていきたいと思います。
*1:便宜上「哲学」と言う言葉を使ってますが、そこまで大げさでもないです。