静寂を待ちながら

お笑い、テレビ、ラジオ、読書

にっき(地下二階)

こんにちわ。今月ももう終わりますね。ここのところ身の回りが嵐です。端的にいえば年度末ってことですね。実力も器も足らん!やばい!うおー!と往年の吉田栄作ばりに叫んではストレスを発散しております。ま、脳内でですけどね。あとは村上さんのところを読んで息抜きをしております。質問の量がすごいですね。あまりの更新量にびっくりしております。最初は全部読んでいたのですけれど、もうあきらめましたよ。あと、「世の中にはこんなに悩んでいる人がいるのだな…」としみじみしております。そして20年来のざっくりヤクルトファンでもあるので、そういう意味でも幸せなページです。春樹さんありがとう。書籍化を楽しみにしております。

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本日は完全にオフモードのにっきです。
ふだんはただのお調子者として生きていますが、基本的には根暗なもので、ひとり部屋で珈琲をすすりながらドストエフスキーを開き、バッハを聴く…、みたいな時間をこよなく愛しております。最近は古井由吉さんが読み物のメインです。*1
物語のない人生なんて、と思う。古今東西の作品を読み、己と向き合い、吉本隆明さんをガイドに「よく生きるとは」と思索にふけるのは最高の時間だ。…、こう書くと随分哲学的ですが、実際はコーヒーカップをもってデスクとベッドの往復をしているという、実に不健康な引きこもり野郎に過ぎません。まあ、なんだかんだ言って出歩くことも多いし、それももちろん楽しいのですが、本音を言えばバランスよく出たり籠ったりできる状況が理想です。
で、今週、そのバランスが上手にコントロール出来なくなる事態が発生した結果、思いがけず、自分の「地下二階」と向き合うことになった。「地下二階」とは春樹さんの言葉です。人の心は一戸建てみたいなもので、普段は1階や2階で周囲と接している。しかし、地下には内面があり、さらに行くと地下二階へ通じるドアにたどりつく。もっともぐれば人類普遍の水脈へ通じる道も…、というもの。要するに無意識の部分とか、ユング的な世界のことなのであります。いつもその扉を探しているけど、そんな簡単には見つからない。しかし本当にたまたま、思いがけず、発見してしまったのです。ようするにちょっとトラブルがあったのですよ。それで「こんなこと二度と繰り返したくないっす。どうしよう」って考えていたら、己も知らなかった無意識の中に原因があったという…。自分が予測していた、その向こうにもう一つお部屋があったのだ。それに気がついて、びっくりして、でもすごく納得した。もう、のたうちまわりながら突入しましたよ。ふう。いい年してダサいですが、ま、人生いつだって気づいたときが始まりです。生まれて始めて入ったお部屋なので、すこし掃除が必要かと。しばらくは換気とか、お片づけに専念しようと思います。落ち着いたら茶でも飲んで、帰ってくる予定です。
と同時に、「ああ、この部屋に気がつかなかったせいで、あの人にもこの人にも迷惑をかけてたなあ…」と気がついて、今猛烈に反省中です。表層的な対処とかはいくらでも出来るけど、やっぱり根本の、心根が変わらないといくら取り繕ってもしょうがないからね。我慢する、とかだと身体をこわすし。そんなのいやだし、意味ない。なので明日からは平身低頭モードになりそうです。直接謝れる人には謝るし、もうそれが叶わない人には「ごめんなさい」と100回心の中で言って念を送ります。
心の断捨離、やっぱり時々すべきですね。よしもとばななさんもそういってる*2。そんなわけで、リアルライフでも今日は水回りから何から大掃除をしたので、いまは大変にすがすがしい気分です。まだ胸の生傷は痛んでますが、これからも一歩ずつ、自分を整えながら、地道にいっしょうけんめい生きていきたいと思います。…いったい日曜の夜に私は何を言っているんでしょうか。とにもかくにも、ご静聴ありがとうございました。

*1:言わずもがなですが、又吉さんの影響です。

*2:余談ですが、ばななさん、来月から表記を「吉本ばなな」に戻すそうですね。びっくりした。第2期「吉本ばなな」も、今から楽しみです。