静寂を待ちながら

お笑い、テレビ、ラジオ、読書

拝啓 くすみ書房 御中

くすみ書房閉店のニュースを知り、Facebookに思いの丈を書きました。あちらは友人限定なので、転載しますね。
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書かずにはいられないので、書きます。

中高時代と、社会人になってからの約7年間を、琴似界隈で過ごしていた私にとって、くすみ書房は、とてもとても大切な場所でした。

学生時代は「文具割引券」を握りしめて、ノートや消しゴムを買いに行くのが楽しみだった。学祭の時は、セロファンやらなんやらをクラスのみんなでまとめ買いしに行ったものです。

読み聞かせのボランティアをしていた母は、児童書コーナーをよく利用していました。

「なぜだ?売れない文庫」シリーズが始まった時のこと、よく覚えています。何これ、面白い!とわくわくし、行く度に棚の間をぐるぐると周った。そしてどれどれ、じゃあこれを…、と一冊手にとってレジにいくときには、妙に誇らしい気分になった。いち客を、いっぱしの「選書マニア」にさせてくれる本棚でした。
すぐさま話題になり、瞬く間に有名になる社長の姿を雑誌やテレビで見るようになると、「おらが街の本屋さん」がこんなことに…、と不思議な気持ちになったのを、よく覚えています。

大谷地に移ってから、行く頻度は減りましたが、時々「中学生はこれを読め!」等の棚を見に訪れることもしばしば。

色んな思い出が駆け巡ります。

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久住社長、今までこんなに素敵な本屋さんを続けてくださって、本当にありがとうございました。
心から、感謝しています。

まずは、閉店まで、微力ながら応援したいと思います。
また、若輩者が恐縮ですが、ゆっくりと、英気を養うお時間をつくられることを、願っております。
そしてこの先、なんらかの形で、「くすみ書房」に再会できる日を、気長に待っております。

くすみ書房でブックトークが出来たことは、私の誇りです。

本当に、ありがとうございました。
まだ、続きがあると、信じています。