第6回本のカフェ
こんにちは。先日「にっき」に書いたA先輩(略称パイセン)に再会したとき、「書いてくれてありがとう。でも俺、あんなに口悪くないよ…」とぼやかれました。すいません、でもわざとです。ここでパイセン最新情報を。彼はとある休日、家族で温泉場のお笑いステージを観に行ったんですって。で、なんやかんやあって舞台へあげられ、芸人が嫉妬するほどの笑いを取ってきたらしい。退場時、周りのお客さんから次々と握手を求められたんだよ、いやあ、芸人デビューしちゃったよ俺、と嬉しそうに自慢しておりました。パイセンやるなあ。
一応、名誉のために記しておきますが、彼は大変に知的で気さくで、話をしていると自然に人だかりができるような人気者であり、ナイスなジェントルマンなのです。ごめんねパイセン。怒らないでね。
さて、先日第6回「本のカフェ」に参加してきました。主宰の木村さんによる詳細レポはこちらです。今回の場所は、地元の老舗書店「くすみ書房」さんが経営している「ソクラテスのカフェ」。この本屋さん、名物企画がとっても面白いんです。「中学生はこれを読め!」とか、今まで店で一冊も売れてない本ばっかり並べた「何故売れない?! ○○社の100冊」などなど。その独特の書棚づくりが話題になり、過去、「PRESIDENT」やさまざまな経済誌・教育誌に取り上げられたこともある素敵な、そしてわたしも大好きな「まちの本屋さん」です。会の冒頭には久住社長もいらして、あたたかなスピーチをしてくださいました。今回は紹介者が3名、聞き手が9名、それから主宰の木村さんを含めて計13名が参加。他の読書会からの参加者さんも沢山いらしてて、また年齢層も高かったからなのか、鋭い意見が飛びつつもなごやかだったりして、なんか不思議な雰囲気でした。
最初の紹介本はこちら。
- 作者: 江國香織
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2001/09/20
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 58回
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- 作者: 辻仁成
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2001/09/01
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 32回
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次はこちら。
- 作者: カズオ・イシグロ,土屋政雄
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/08/22
- メディア: 文庫
- 購入: 32人 クリック: 197回
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最後はこれ。
- 作者: 折口信夫
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1999/06/18
- メディア: 文庫
- 購入: 9人 クリック: 51回
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ひと通りの紹介が終わったあとは、有志が持参した本にまつわるいろんな小物を愛でる「ブックルーム」、そしておしゃべりタイムへ。鳥獣戯画の巻き物や、コーヒーカップみたいなブックカバー、革張りの重厚なノートや手を離しても読める留め具的なしおりの紹介などなど。みんな本が好きなだけあって、グッズが充実していて楽しかったです。それから、AKB事件とか時事の話をしたり、戦中世代の方による生々しい戦後史をうかがったり。てらいのない意見交換や迫力ある体験談、どれも面白かったなー。2次会は近くのカフェに移動したのですが、そこでは発信者と受け手のミスマッチ問題や、文化の地域密着なんかについて語り合いました。脳が爆発するかと思うくらいにいろんな方面の話を聞けて、本当に濃い!一日でした。
どんな参加者も受け入れ、異文化コミュニケーションを楽しみつつも趣味の良い雰囲気を提供して下さる、主宰の木村さんには毎回、感謝しきりです。次回も同じ場所なんですって。あと、「古楽の会」なる、こちらではちょっと珍しいイベントも企画されているそうです。わたしはどちらにも顔を出す予定です。みんなでたのしみましょうねー。